スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
  

Posted by at ◆

真犯人



『この映画の世界を理解できたら、釣りを教えてやろう』

 確かそう言われたのでした。





 “A River Runs Through It”

言ったのはこの御方。





小さくてわかり辛いですが、
ご存知、田之本克己先生であります。

“A River Runs Through It”はブラピことブラッド・ピットのメジャーデビュー作であります。

監督はロバート・レッドフォード。

ロバート・レッドフォードの若い頃を“STING”などの作品によって知っているものにとって、
監督ロバート・レッドフォードが若き日の自分の分身としてブラピをキャスティングしたことは自明と言っていいでしょう。
本当に似ている。






監督フランソワ・トリュフォーの分身としか思えない俳優ジャン=ピエール・レオみたいだ。







話がそれたが、私は“A River Runs Through It”の世界をそんなには理解できなかった。
でも理解できたことにした。
私は田之本先生に関わりたかったのだ。
釣りでも何でもいい。
先生と一緒に時間を過ごしたかった。

私はフライフィッシング用の竿とリールを買った。
二年前のことである。
田之本先生によるフライフィッシング講座が始まった。


私はこの歳になるまで釣りをしたことがなかった。
禁止されていたのである。
禁止したのはこの人。







四年前に他界した私の父である。
父は清水家において『生類憐れみの令』のごときものを施行していた。
生き物を遊びで殺すことを禁止していたのだ。

父の三回忌を終えて、私は『破戒』した。
私は竿を持って、水に向かった。

というわけで、
私を釣りの世界に誘い込んだ『真犯人』は
田之本先生、その人なのであります。




親、そして先祖のやってきたことに興味を持つのも、
それを引き継ごうとするのも男の本能だと聞いたことがある。

確かにそうかもしれない。

田之本先生は先日、東京でカメラマンとして活躍しておられるご長男に誘われて
アラスカへ4泊8日のサーモン釣りへ行かれた。
先日久しぶりに田之本先生宅へお邪魔して数百枚(←誇張ではない)に及ぶアラスカ釣行の写真を見せていただいた。
大変に満足気でいらっしゃった。

私は父の戒めを破ってしまった。
ただし『釣った魚は必ず美味しく頂く』というマイルールを新たに設けた。
食べるに忍びない小さい魚で、なおかつ元気な状態で海に帰って行きそうなものについてはリリースする。
そうすることで、父の戒めの本質は守り続けている気持ちでいるのである。


私の人生初めての釣行はレゲエバー『R』のSさん親子とでした。




岩瀬新港にて。颯爽と釣り場へ向かう父Sさんと、魚がいるか気になって仕方ない様子の息子くん



『父の後をついて歩く息子』の図。
いい写真が撮れたと思って、この写真をSさんにプレゼントしたら、

『イチロウ君、アメリカだね〜〜〜』

と言ってSさんちょっと泣いてた。

なにが『アメリカ』なのかはわからない。





  

Posted by イチロウ at ◆2011年09月10日19:52